すい臓がん

臨床試験紹介(膵がん):MRG004A(NCT07138846)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)膵臓がん(pancreatic cancer)は進行が早く、発見された時点で局所進行または転移を伴っていることが多いため、治療が非常に難しい疾患です。標準治療としてはジェムシタビン(gemcitabine...
すい臓がん

臨床試験紹介(膵臓癌の術後補助療法):HR070803+Oxaliplatin+5-FU/LV 対 GX(NCT06217042)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)膵臓癌(pancreatic cancer)は予後が極めて悪く、手術可能なケースでも術後再発率が高いことが大きな課題となっています。手術で完全切除できても、見逃しや微小転移が原因で再発することが多く、補助...
すい臓がん

臨床試験紹介(膵がん一次治療):Ivonescimab + 化学療法 ± AK117 vs 化学療法単独(NCT06953999)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)膵臓がん(特に膵管腺癌〔pancreatic ductal adenocarcinoma, PDAC〕)は非常に進行が早く、生存率が低い悪性腫瘍です。診断時にはすでに転移しているケースが多く、手術可能なも...
すい臓がん

臨床試験紹介(膵臓手術合併症予防):Lanreotide(ランレオチド) vs プラセボ(NCT06807437)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)膵臓(すいぞう)の外科手術、特に部分的切除(distal pancreatectomy)を行った後に最も頻繁に起きる合併症のひとつが、**術後膵瘻(postoperative pancreatic fis...
血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病:AAML1831/CPX-351+/-gilteritinib(NCT04293562))

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML:Acute Myeloid Leukemia)は、血液を作る細胞が異常増殖してしまい正常な血液細胞の生成が妨げられる疾患で、予後や治療反応性が遺伝子変異(たとえばFLT3変異など...
血液がん

臨床試験紹介(小児急性骨髄性白血病;CHIP-AML22/Master protocol(NCT05994690))

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄で造血を担う前駆細胞(造血幹細胞または前段階の細胞)ががん化し、異常な数・未成熟な白血病細胞(blast)が増え、正常な血液細胞の生成が妨げられる疾患です。小児 AML ...
血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病(FLT3変異あり)の再発・難治性):SKLB1028 対 Salvage Chemotherapy(NCT04716114)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(Acute Myeloid Leukemia;AML)は、骨髄中で未成熟な白血球前駆細胞が異常に増殖し、正常な血球形成が阻害される血液のがんです。特に FLT3(FMS-like tyr...
血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病の移植前コンディショニング):SCRIPT-AML(NCT05477589)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄をつくる細胞ががん化することで白血球の前駆細胞が異常に増殖し、正常な血液細胞が作られなくなる病気です。子ども・青年では近年治療成績が改善してきましたが、完全寛解後・または...
肺がん

臨床試験紹介(小細胞肺がん):Ifinatamab Deruxtecan(I-DXd)(NCT06203210)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(Small Cell Lung Cancer, SCLC)は、高悪性度で進行が早く、しばしば初回治療(一次治療)でプラチナ製剤+化学療法を含む組み合わせ療法が用いられます。広範(extens...
肺がん

臨床試験紹介(非小細胞肺がん〈KRAS G12C 変異型〉):Olomorasib(LY3537982)+ペンブロリズマブ(抗PD-1治療)/標準治療併用(NCT06119581)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんの主要なタイプで、進行あるいは転移性のものでは手術や放射線で根治を狙うのが難しいことがあります。近年、がん細胞に特定の遺伝子変異(例:EGFR, ALK, KRAS 等...