肺がん

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臨床試験紹介(小細胞肺がん):Ifinatamab Deruxtecan(I-DXd)(NCT06203210)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(Small Cell Lung Cancer, SCLC)は、高悪性度で進行が早く、しばしば初回治療(一次治療)でプラチナ製剤+化学療法を含む組み合わせ療法が用いられます。広範(extens...
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臨床試験紹介(非小細胞肺がん〈KRAS G12C 変異型〉):Olomorasib(LY3537982)+ペンブロリズマブ(抗PD-1治療)/標準治療併用(NCT06119581)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんの主要なタイプで、進行あるいは転移性のものでは手術や放射線で根治を狙うのが難しいことがあります。近年、がん細胞に特定の遺伝子変異(例:EGFR, ALK, KRAS 等...
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臨床試験紹介(非小細胞肺がん:ペムブロリズマブSC vs IV)(NCT06698042)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)非小細胞肺がん(NSCLC)は、肺がんの中で最も多いタイプであり、がんが既に転移していたり手術できない状態(進行・転移性)があるとき、全身治療が必要となります。近年、免疫チェックポイント阻害薬(anti-...
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臨床試験紹介(小細胞肺がん・神経内分泌がん):BI 764532(Obrixtamig)(NCT04429087)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(SCLC)や神経内分泌がん(NEC)は進行性で予後が極めて厳しく、初期治療後の再発や治療抵抗性も多くの患者さまにとって重大な課題です。現在の標準治療としては、化学療法(特にプラチナ製剤を含む...
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臨床試験紹介(神経内分泌がん):PT217(Peluntamig) SKYBRIDGE 試験(NCT05652686)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(SCLC)、肺の大細胞神経内分泌がん(LCNEC)、および肺外神経内分泌がん(EP-NEC)は進行性かつ再発リスクが高い疾患であり、治療選択肢が限られてきました。既存のプラチナ製剤や免疫チェ...
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臨床試験紹介(非小細胞肺がん〈PD-L1陰性/EGFR・ALK非変異〉):QL1706+化学療法(NCT05690945)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんの大半を占める種類であり、早期には手術が選択されるものの進行・再発時には化学療法や免疫療法が主要な治療です。しかし免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、PD‑L1陰性...
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臨床試験紹介(小細胞肺がん二次以降治療):AL8326(NCT06247605)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(Small Cell Lung Cancer:SCLC)は進行が早く、しばしば診断時には広範な進行が見られる悪性腫瘍です。一次治療としてプラチナ製剤を含む化学療法が標準ですが、耐性獲得や再発...
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臨床試験紹介(小細胞肺がんの一次療法後の維持療法):デュルバルマブ(Durvalumab、ALBORAN)(NCT06992609)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(SCLC)は急速に進行する肺がんの一種であり、限定病期(Limited‑stage)では、根治を目指した化学放射線治療(プラチナ製剤を含む併用治療)が標準です。しかし、治療後も再発リスクが高...
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臨床試験紹介(再発小細胞肺がん):GSK5764227(HS-20093)(NCT07099898)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)小細胞肺がん(SCLC)は進行が早く再発率も高い腫瘍であり、標準的な二次治療としてはトポテカンが用いられますが、持続的な効果が得にくく、副作用も問題となっております。このような背景のもと、本試験では新規の...
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臨床試験紹介(非小細胞肺がんの術前治療):Pembrolizumab(MK-3475)+探索的薬剤群(NCT06788912)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)非小細胞肺がん(NSCLC)は、早期であっても手術後に再発のリスクがあり、術前(ネオアジュバント)治療が注目されています。既存の化学療法のみでは腫瘍縮小や転移制御が十分でない場合があり、免疫チェックポイン...