2025-09

血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病:Quizartinib併用化学療法+維持療法)(NCT06578247)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML)は進行の速い血液がんであり、特にFLT3-ITD陰性の症例に対する治療選択肢は限られてきました。Quizartinibは主にFLT3-ITD陽性のAMLに対して効果が期待されてき...
血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病一次治療):イボシデニブ+アザシチジン +/– ベネトクラクス(NCT07075016)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML)は、急激に進行する骨髄内の造血細胞の悪性腫瘍であり、高齢者や合併症を抱える患者では集中的化学療法が難しい場合が多くあります。特にIDH1遺伝子に変異を持つAMLでは、イボシデニブ...
血液がん

臨床試験紹介(急性骨髄性白血病の一次治療):イボシデニブ+アザシチジン(NCT05907057)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄中で白血球が異常に増殖し、正常な血液細胞が作られなくなる疾患です。特にIDH1遺伝子変異を有するAMLでは、代謝異常が病態に寄与しており、予後も一般のAMLより厳しいとさ...
子宮がん

臨床試験紹介(子宮頸がん 二次療法):サシツズマブ・チルモテカン(MK-2870)単剤療法(NCT06459180)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)子宮頸がん(再発または転移)は、標準治療であるプラチナ製剤併用化学療法や免疫チェックポイント阻害薬が奏効しない場合、治療選択肢が非常に限られます。本試験では、TROP2高発現を含む患者さんに対し、サシツズ...
子宮がん

臨床試験紹介(子宮頸がん、再発/転移):BAT1308+プラチナ製剤化学療法±ベバシズマブ(NCT06123884)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)子宮頸がんの中でも、再発または転移性の状態では、生存予後が不良で、治療選択肢が限られています。特にプログラム細胞死リガンド-1(PD-L1)陽性(CPS ≥ 1)症例では、免疫チェックポイント阻害薬の併用...
子宮がん

臨床試験紹介(子宮頸がんの一次療法):ソカゾリマブ+化学療法(NCT06459687)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)子宮頸がんは、進行・再発した場合には治療が難しく、特に切除困難な症例や転移がある症例では、標準的な化学療法だけでは十分な治療効果が得られないことが課題とされています。また抗VEGF抗体(例:ベバシズマブ)...
子宮がん

臨床試験紹介(子宮内膜がんの二次療法):Puxitatug Samrotecan(AZD8205)(NCT07044336)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)子宮内膜がんは女性特有のがんで、初期には手術や化学療法が有効ですが、進行例では治療抵抗性となることが少なくありません。特に、プラチナ製剤および抗PD-1/PD-L1療法後に再発・進行した症例では治療選択肢...
大腸がん

臨床試験紹介(転移性大腸がん):QL1706注射+ベバシズマブ+XELOX(NCT07025239)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)転移性大腸がん(mCRC)は、原発部位から遠隔臓器にがんが拡がった状態です。一次治療には通常、オキサリプラチンとカペシタビンを組み合わせた化学療法(XELOX)と、血管新生を抑制するベバシズマブが用いられ...
大腸がん

臨床試験紹介(転移性大腸がん〈MSI-H/dMMR〉):HX008(抗PD-1抗体)(NCT05652894)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)転移性結腸直腸がん(mCRC)のうち、マイクロサテライト不安定性高(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復欠損(dMMR)のサブタイプは、免疫チェックポイント阻害薬に反応する可能性が認められています。しか...
大腸がん

臨床試験紹介(結腸直腸がん一次治療):Pembrolizumab(MK-3475)対化学療法(NCT05239741)

はじめに(疾患背景と現行治療の課題)進行した(ステージIVの)結腸直腸がんでは、標準的な化学療法に加え、遺伝的不安定性である MSI-H(高頻度マイクロサテライト不安定性)または dMMR(ミスマッチ修復欠損)を有する腫瘍への免疫チェックポ...